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STUDENT INTERVIEW 17

プログラミング専攻の 高専生が学ぶデザイン留学とは? 欧米留学後にセブ島に来た理由

MASAKIさん 高専生 10代

ーMASAKIさんはシリコンバレーで留学をしていたとお伺いしたのですが、欧米留学後にセブ島に来た経緯を教えてください。

僕は現在、高等専門学校(高専)でプログラミングを専攻しています。2018年にアメリカのシリコンバレーでプログラミング留学をしましたが、そこで圧倒的な技術不足を痛感しプログラミングの技術をさらに鍛えたいと思いました。 アメリカのシリコンバレー留学後にプログラミングの技術を伸ばすために、セブ島のIT留学に参加しました。

ーそうなんですね!IT留学でプログラミングを学んだ後に、デザインを学ぼうと思った理由はなんですか?

プログラミングでコードを書く際にデザインから数値を切り取りプログラミングに反映する機会が多くあるのですが、正直「デザインがあまり綺麗ではないな」と思う時があります。 見栄えの良いデザインにしたいとは思うものの、どのようにすれば良いデザインができるのかが分からず、ずっとモヤモヤしていました。 そのため「よいデザインとは、どういったものなのか」を学んで理解することで、自分が関わるプロダクトやサービスがもっと良いものになるのではないかと思い、デザイン留学に参加しました。

MASAKIさん プレゼン写真

ーデザインを学べる学校やオンラインスクールがたくさんある中で、モンスター・アカデミアでデザインを勉強したいと思った理由は何だったのでしょう?

将来的に1人でアプリを制作したいと思っていたので、デザインの必要性は感じてはいたのですが、身近にデザインを学べる学校がありませんでした。 セブ島滞在時にITイベントがあり、その際にモンスター・アカデミアの校長である神子さんが登壇されており、「デザインとはセンスではなく、ロジックである」と言っていたのを聞いて、モンスター・アカデミアに興味を持ち、この学校でデザインを勉強したいと思いました。 僕は地方に住んでいるので、都内に一時滞在してデザインを勉強するよりも、海外に行って短期的に学んだ方がお財布にも優しかったのでセブ島デザイン留学を選びました。

ー学校の関係で2ヶ月間のみのデザイン留学となりましたが、いかがでしたか?

デザインを学び始めた当初は、プログラミングの考え方とデザイン的思考とでは、全く思考方法が異なるので授業についていくのが大変でした。 文字のサイズのたった1ピクセルの違いや、余白の大きさの違いでここまでデザインの印象が変わってくるのかと、驚きの連続でした。 今後自分でプログラミングをする際は、1ピクセルの細部までこだわって、開発していきたいと思っています。

ー実際にデザイン留学をしてみて、デザインに対するイメージはどのように変わりましたか?

一言で言うと、「デザインの力」を感じました。 デザインを見るのは一瞬ですが、その裏にあるデザイナーの苦労や考え、完成をさせるまでの思考や葛藤などがわかるようになりました。 またデザインを見た時に、このデザインは何を伝えたいのかを自然に考えるようになりました。デザインの制作意図や意味を分析して考えることは、このデザイン留学で習慣化できました。

デザイン製作中pc画面

ーセブ島デザイン留学で一番印象に残っている事は何ですか?

デザイン授業のカリキュラムの中に丸だけを使用して感情を表現する授業があります。 その授業が印象的でした。同じ課題でも人によってアウトプットが全く異なるのが面白かったです。 またデザイン制作後には、デザインの発表があるのですが他の生徒さんの作品に対する説明を聞く前と後では、同じデザインでもデザイン意図や表現の目的を理解しているので、異なったデザインに見えます。 そういったことからデザインを説明して相手を納得させる力はというのは、デザイナーにとって必要なことだと学ぶことができました。 僕は、今後も開発者としてコードを書く事が多くなると思いますが、モンスター・アカデミアで学んだデザインについての知識は今後のプログラミング作業にも活きてくると思います。

ーモンスター・アカデミアでは月に数回もデザイン制作をして講評会がありますよね。デザイン授業のカリキュラムはどうでしたか?

デザイン制作回数が多いので、たくさん作品が制作できて嬉しい反面、最初は大変でした。 また、デザインを制作する一連の流れを体験し理解できたのはプログラマーの僕からしたらとても新鮮でした。 デザイン制作と合わせて、プレゼンテーション用に提案書も制作するのですが、これはとても良い経験になりました。いかにこの提案書で伝わり方が変わるのかという重要さを身をもって体感しました。

UIリサーチ中

ー作品を制作するにあたって「ここはこだわりました!」など工夫した点はありましたか?

シンプルなデザインを制作することにこだわりました。 デザイン授業中にデザイン講師が「デザインは思いやりが大切」と言っていたのが印象的で、その教えもありシンプルなデザインを意識しつつ、その中でオブジェクトの配置やイラストの使い方などの見せ方を意識するようになりました。 最終的には無意識で制作したデザインもシンプルにバランスが取れるようになったので、デザイン留学中に意識していたことが定着してよかったです。

ー今後デザイン留学で学んだ事をどのように活かしたいですか?

今後もプログラミングがメインになると思いますが、プログラマーとしてデザインを理解しながら開発ができるようになると思っています。 地元で小学生向けにプログラミング教室を行っているのですが、今後はポスターなどを自分で制作できると思うとすごくワクワクしています。 またモンスター・アカデミアでデザイン思考を学べたことは、とても大きな成長に繋がりました。将来仕事でディレクターなどが行う上流工程のアサインをされた時には、モンスター・アカデミアで学んだ事が直接活かせると思います。僕自身の仕事の幅を広げる事ができたと思っています。

プレゼン写真2

ー最後にMASAKIさんのように、プログラミングを勉強している方でデザイン留学を検討している人にメッセージをお願いします。

「百聞は一見に如かず」と言われているように、いろんな人が良いと言っても本人が経験しないと分からないと思います。 少しでも気になったのであれば、デザイン留学に来た方がいいですね。 デザイン留学では、日本では出会えない様々な方たちと出会えますし、デザインを本気で学びにきている人たちが集まっています。 そういった方たちと学ぶデザイン留学は、毎日学びが多くとても刺激的でした。 デザインを勉強することにより僕の専門分野であるプログラミングでも質の高い物を制作できるようになると思いますし、デザイナーとのコミュニケーションも円滑に行えるようになると思います。 個人的にはプロダクトを開発することが多いプログラマーこそモンスター・アカデミアに来てデザイン的思考や提案力を勉強してほしいと思いました。